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「記憶」と「知覚」のメカニズム

記憶とは

 

ものごとを記憶する場合、何かを経験して覚え込む「記銘」、それを維持する「保持」、そして後で思い出す「想起」という三段階があるとされています。この一連の過程を記憶と呼んでいます。

人間はとくに意識しなくても、目や耳、皮膚などから情報を得ています。こうして得た情報は、まず「感覚記憶」として貯蔵されます。しかし、視覚情報は1秒、聴覚情報は4秒程度しか貯蔵されないので、次の「短期記憶」へ情報が伝達されます。

短期記憶は、感覚記憶より確かな記憶ですが、容量に限界があります。そこで、次の「長期記憶」へ情報を伝達します。

長期記憶に情報が送られて、やっと記憶が保存されることになります。一般的に記憶と呼ばれるのは、この段階まで進んだ情報のことです。

このメカニズムにはさまざまなモデルが提唱されており、たとえば、子供の頃のことを物語風に思い出すような「エピソード記憶」や、知識として覚えている「意味記憶」、また、意識的に思い出せる記憶である「顕在的記憶」や、思い出していることを意識しない「潜在的記憶」があるとされています。

 

知覚とは

 

目の前に青いりんごがあるとします。このりんごを「青い」と感じたり、「香りがいい」と感じたり、あるいは「ずっしり重い」と感じたりするのは「感覚」です。

そして、感覚が得た情報を組み合わせたり、過去の経験などを呼び起こして、総合的に「これはりんごだ」と判断することを「知覚」と呼びます。

私たちの日常生活は、この感覚と近くによって成り立っているのです。

さらに、知覚したものに記憶や推論などの思考過程を含んだものが「認知」になります。りんごの特徴や種類、りんごの持つイメージ、りんごの調理法などがそれにあたります。